漢方の良く効く飲み方&飲みやすくする工夫についてご紹介!

「漢方は苦くて飲みづらい」「粉薬は飲みにくくて苦手」「いつも飲み忘れてしまう」…漢方初心者の方には、このような悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか?

ここでは、漢方の正しい飲み方と、苦手を克服する工夫をご紹介します!

本当の漢方は煎じて飲む

もともと、漢方は定められた「レシピ」の通りに生薬(樹皮や果実、葉など)を配合し、中火のお湯で数分間煎じて飲む「煎じ薬」です。

しかし、煎じるタイプの漢方は煎じてから時間が経つと漢方の効果が下がってしまったり、外出先で手軽に飲むことが難しかったりと私たちの生活スタイルには使いづらいため、近年では「漢方エキス製剤」と呼ばれる粉薬(顆粒)がメインとなっています。

漢方エキスを抽出して作った顆粒を特殊なアルミの包装で密封することにより、品質と効果を安定させることができているのです。

漢方はいつ飲むのが良いの?

西洋薬は「食後」に飲む薬が多いですが、漢方は基本的には「食前」または「食間(食事を終えてから約2時間後)」に飲む薬がほとんどです。

これは、胃の中の食物が漢方の効果を打ち消してしまうのを防ぐためで、胃の中に何も無い状態の時…つまり「食前」または「食間」が良い、というわけです。

西洋薬の中には、胃や腸への副作用を軽減するために食後に飲むよう指示されるものもあります。

漢方を飲み続けていく中で、食後の方が胃腸への負担が少ないということであれば食後に飲むことにしても良いかもしれません

まとめ
漢方は基本的には「食前」または「食間(食事を終えてから約2時間後)」に飲む薬がほとんど

※胃の中の食物が漢方の効果を打ち消してしまうのを防ぐため

飲み方を変えてもいいのかどうか、まずは薬剤師に自分の症状を相談してみましょう。

YOJOではあなたの生活サイクルや体調をお聞きし、無理なく続けられる飲み方をご提案します。

もし飲み忘れてしまったらどうする?

食前や食間は忘れやすく、ご飯を食べ終わって薬の飲み忘れに気づいた!…なんてこともあるかもしれません。

そのような時は、食後でも良いので気づいたときに飲みましょう

もし次の服薬タイミングに気づいた場合は、飲み忘れた1回分はスキップしてください。

漢方に限らずどんな薬にでも言えることですが、飲み忘れたからといって2回分を1回に飲むのはNGです。

漢方は飲み続けてこそ最大限に効果が発揮される薬です。飲み忘れが心配なら服薬支援アプリやカレンダーなどを利用するのも良い方法です。

まとめ
漢方の飲み忘れに気づいた際は、食後でも良いので気づいたときに飲みましょう

次の服薬タイミングに気づいた場合は、飲み忘れた1回分はスキップしてください ※飲み忘れたからといって2回分を1回に飲むのはNG

飲み方で工夫できることは?

粉薬は飲みにくい…どうやって飲むのが良いの?

漢方は飲みにくくて苦手…という人もいるのではないでしょうか。確かに漢方は錠剤が少なく、ほとんどが粉薬です。

最もおすすめの飲み方は、少量のお湯に溶いて飲むことです。

煎じ薬であった本来の形に最も近い飲み方で、味や香りも感じながら漢方を身体に取り入れることができます

外出先などで難しい場合は、水か白湯で粉のまま飲んでも構いません

その時は、「少量の水を口に含んだまま粉薬を舌の上に乗せ、口の中の水と一緒に一気に飲み込むようにすると上手く飲むことができます。

漢方は水に溶けやすいものばかりなので、水と一緒に飲むことで喉に引っかかることなく飲み込むことができます。

お茶やコーヒー、牛乳などの水またはお湯以外のもので飲むのはNGです。せっかくの漢方の作用を減らしてしまう可能性があります。

漢方の味と匂いが強すぎる。味の無い漢方はないの?

漢方と聞くと「苦そう」「匂いがきつそう」と思う人も多いかと思います。それもそのはずで、「味」と「香」は漢方の大事な要素のひとつなのです。

漢方に使われている生薬の味は「酸味(さんみ)・苦味(くみ)・甘味(かんみ)・辛味(しんみ)・鹹味(かんみ、塩辛い)」の5種類の組み合わせで表します。

そして、苦味に消炎・健胃作用、辛味に発汗・体を温める作用といったようにそれぞれの味に基づいた効能があるのです。

同じように、生薬の香りも効能を担っています。例えば「桂皮(ケイヒ)」(シナモン)や「陳皮(チンピ)」(温州ミカンの果皮)といった生薬は芳香性健胃薬と呼ばれ、香りが胃の働きを改善する薬のひとつです。

つまり、漢方を飲むときには「味と匂い」も丸ごと味わってこそ、最大限の効能が発揮されると言えます。

だから、「粉薬をお湯に溶かして飲む」という飲み方が良いのです。

漢方の味と匂いがどうしても苦手な場合に、飲みやすくする工夫!

味と匂いも大事…とはいえ、どうしても苦手で飲めない…という場合は、オブラートに包んで飲むというのも手です。漢方専門の服薬ゼリーという商品も市販されています

ココアやジュースなど味のついたもので飲むという人もいますが、漢方の効果を弱めてしまうことがあります。

また、オレンジジュースで漢方を飲むと苦く感じる…など、相性によっては味が変わってかえって飲みにくくなることもあります。

どうしても苦痛を感じるようなら、薬剤師に相談してみましょう。おすすめの飲み方を教えてくれますよ。

いかがでしたでしょうか?

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YOJOの薬剤師と一緒に、あなたの生活スタイルに合わせて、漢方を無理なく効果的に取り入れた生活を目指していきましょう。