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東洋医学って何?
みなさんは、風邪を引いた時にたくさん汗をかいたら、すっかり熱も下がって、楽になったという経験がありませんか?これは人間の身体が本来もっている「自然治癒力」が働いて、熱が出たり、汗をかくことで、悪いものを新陳代謝しています。東洋医学は、この新陳代謝を促すことで、自然治癒力を高める医学です!
西洋医学と漢方医学の違い
西洋医学は、人体をさまざまな臓器や器官などに細分化して、腫瘍などの異常のある部位や原因となるウイルスを特定します。そして、それに対する治療を行います。感染病や手術の必要な病気には大変効果がありますが、自覚症状があっても原因となる異常が発見できない場合には、治療が難しくなってしまいます…
一方で東洋医学は、患者さんの自覚症状を重視します。人体をひとつの統一されたものと考え、患部を部分的に診るのではなく、全身のバランスの崩れを見つけ出します。原因のわからない自覚症状にも対応しやすいのが特徴です。
漢方医学の基本概念
人体の主要な構成要素に「気」「血」「水」という3つの物質があり、これらが体内を循環することで、生命活動を維持していると考えます。
「気」は、経絡をめぐって身体の中をたえず循環し、人間の生命活動を支えるエネルギーのような働きをします。
「血」は、血液のことだけでなく、栄養分全体を表し、「気」とともに身体中をめぐって栄養を送る働きがあります。
「水」は、血液以外のリンパ液や涙、汗、粘液、尿などの水分のことで、身体の中を潤す働きがあります。
これらのバランスが崩れて循環が滞ったり、不足したりすると、内臓などがうまく機能せずに、体調不良になってしまいます。それを治すのが漢方の役割です。
女性の不調にこそ漢方が効く3つの理由
①自律神経やホルモンの乱れに対処できるから
女性は性周期があるので、男性よりホルモンや自律神経のバランスが乱れやすく、心身にさまざまな症状が現れがちです。漢方は、自律神経、免疫、内分泌が関わっているものに効果を発揮するので、西洋薬では治らなかった症状も解決できることが期待できます。
②女性の病気のもとになりやすい「お血」に対処できるから
女性の不調の原因として、古い血が滞っているケースが多いのはご存知でしたか?
月経や出産など、血液に関係した独特の生理があるので、「お血」が生じやすいのです。西洋医学にはこうした概念がないため、何かはっきりした病気がない限り、治療の対象になりませんが、漢方は対応が可能です。
③病気の兆候の段階できちんと治すことができるから
漢方医学には「未病を防ぐ」という言葉があります。病気になる前に、少しでも兆候がみられた段階で治してしまおうという発想です。
女性の体では、思春期の無理があとあとの不妊を招いたり、産後の手当て不足が更年期障害を悪化させるなど、将来的な病気の芽が出て育つことが少なくありません。「未病を治す」漢方薬を、予防的に使うことが大切です。
漢方と食養生はセットで
漢方薬を飲むのと同じくらい大切なのが『食養生』です。
きちんとした食生活を送っていないと、漢方薬を飲み続けても効かないということがよくあります。
さまざまな食材がある中で、「何を食べるか」は大切ですが、「どのように食べればよいか」はもっと大事なことです。食べ方によって、その食材の効果がいっそう高められ、体への影響が違ってくるからです。
『YOJO -養生-』では、それぞれの体質に合わせた食材を配信しています。 効能の説明だけでなく、そのバランスが整うレシピもご紹介しています。 無理のない範囲で実践してもらうことで、病気を未然に防ぎ、体質改善していきましょう。