【薬剤師が選ぶ】めまいに効く市販薬6選紹介!処方薬についても解説

めまいの女性

「ふわふわと浮いたような感じのめまいがする」「ぐるぐる目が回る」など、めまいの症状にはいくつかのタイプがあり、原因もさまざまです。危険なめまいは病院を受診する必要がありますが、市販薬や漢方薬で対処できる場合もあります。

この記事では

・めまいの原因や症状について

・めまいに効くおすすめ市販薬

・めまいで処方される薬について

・めまいを予防するための生活のポイント

について薬剤師が詳しく解説します。

めまいの症状でお悩みの人は、ぜひ一度YOJOの薬剤師にご相談ください。

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Contents

めまいとは?めまいの原因や症状について

めまいのする女性

私たちは、体の傾きや動きに関する感覚である平衡感覚が正常に機能していることで体のバランスを保っています。ところが、この平衡感覚に異常が生じることで引き起こされるのが「めまい」の症状です。[1]

めまいは、その原因に基づいて大きく分類されます。耳の病気が原因となる末梢性めまい、脳の病気が原因となる中枢性めまい、立ちくらみのような失神性めまいがあります。更に、更年期に関連したものや気圧の変化によるものなど、さまざまな原因が考えられます。また、めまいの症状の種類に応じて「ふわふわした浮動性めまい」や「ぐるぐると目が回る回転性めまい」、そして「ふっと意識を失うようなめまい」などに分類されます。
以下では、これらのめまいの症状のタイプについて詳しく解説していきます。

【ふわふわとふらつく】浮動性めまい

浮いたような感じがしてふわふわとふらつくようなめまいの症状です。不安な気持ちのある時や気分が落ち込んだりする時などで起こりやすいめまいです。

原因となる疾患
脳腫瘍、椎骨脳底動脈循環不全、くも膜下出血、頭部外傷などの脳の病気が原因となることがあります。その他にも耳の病気であるメニエール病でも起こることがあります。

症状の特徴
めまいの他に、眼球運動障害(物が二重に見えるなど)、構音障害(呂律が回らない)、麻痺や感覚障害(手足や顔面がしびれたり、動かしにくい)、歩行や立っているのが困難などの脳神経症状
を伴うことがあります。

【ぐるぐると目が回る】回転性めまい

ぐるぐると目が回るような感覚を伴うめまいの症状です。このめまいは、耳の中にある姿勢のバランスを調整する役割を果たす領域に起因する場合と、小脳や脳幹に出血や梗塞、あるいは悪性腫瘍が生じるなどの中枢神経系の要因による場合に分類されます。特に、耳に関連する問題による回転性のめまいは、生活のリズムが乱れたり、ストレスが積み重なったりすると誘発されやすい傾向があります。

原因となる疾患
耳鼻科で主に扱う耳の病気によって起こる末梢前庭系めまいのことで、内耳、まれに中耳の疾患が原因となります。メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴、外リンパ瘻などの病気が原因となります。
一方で、急に発症した脳血管障害によっても回転性めまいが起こる場合もあります。

症状の特徴
症状としては、めまいに加えて耳鳴りがよく起こります。ただし、脳血管障害によるめまいの場合、物が二重に見えたり呂律が回らないなどの症状も出ることがあります。

【ふっと意識を失うような】立ちくらみのようなめまい

立ち上がった時にふっと意識を失うようなめまいの症状です。
血圧が低い場合や、脈が速くなる・脈のリズムが落ち着かない・貧血などにより脳の血の流れが少なくなることが原因です。

原因となる疾患
貧血、起立性低血圧、不整脈、低血圧など

症状の特徴
目の前が暗くなることもあります。

その他のめまい:更年期障害、自律神経失調症、気圧の影響など

更年期においても、めまいが起こることがあります。この症状の原因としては、ホルモンバランスの変動による自律神経の乱れやストレス、そして加齢に伴う機能の低下が関与しているとされています。[2] 同様に、自律神経失調症の場合も、自律神経の不調やストレスがめまいの症状を引き起こす可能性があります。

さらに、気圧の変化も自律神経の乱れを引き起こし、めまいの要因となることがあります。血圧の変動によるめまい、具体的には高血圧や低血圧の状態もまた、めまいを誘発する要因となります。心身症やうつ病といった精神的な症状も、めまいの発症に影響を及ぼすことがある点も注目されます。

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めまいと一緒に起こることの多い症状

頭を抱える女性

めまいが発生する際には、しばしばめまい以外の症状も同時に現れることがあります。以下では、めまいと一緒に起こることの多い症状をご紹介します。

中枢性めまいはその数は少ないものの、脳に起因する疾患が原因であるため、その重要性は非常に高いです。しばしば深刻な疾患が関与しているケースもあります。そのため、中枢性めまいを見逃さないよう留意することが重要です。

耳鳴り

耳鳴りとは、周囲の音ではなく耳の中で発生している雑音です。[3]「ジー」「キーン」のような雑音が聞こえます。めまいと耳鳴りが同時に現れ、難聴の症状を伴う場合は、突発性難聴やメニエール病などが疑われます。突発性難聴の場合は早期の治療が重要になるので、もし左右の耳で聞こえに差がある、違和感がある場合はすぐに耳鼻科を受診しましょう。

吐き気・嘔吐

吐き気や嘔吐は、めまいの原因に関わらず全てのめまいと同時におこりやすい症状です。

頭痛

片頭痛や緊張型頭痛もめまいを伴うことがあります。片頭痛では、めまいは発作性に繰り返され、頭痛発作と同じリズムで起こることも多いです。片頭痛より頻度は少ないですが、緊張型頭痛でもめまいを伴うことがあります。

脳神経症状

脳の病気を原因とするめまいの場合に、眼球運動障害(物が二重に見えるなど)、構音障害(呂律が回らない)、麻痺や感覚障害(手足や顔面がしびれたり、動かしにくい)、歩行や立っているのが困難などの症状を伴うことがあります。このような症状が現れた際には、速やかに病院を受診することが非常に大切です。安全のためにも、専門家の診断を受けることをお勧めします。

めまいの治療に効果的な市販薬は?

市販でも手に入る、めまいの症状やめまいに伴う吐き気などを抑える薬をご紹介します。

市販薬を指差す女性

トラベルミン(大人用)

引用元:エーザイ株式会社HP

【医療用と同じ成分配合】乗り物酔いに伴うめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和に

めまいの時に、病院で頓服薬として処方されるトラベルミン配合錠と同様の有効成分を含んでいます。めまいを抑えると同時に、めまいに伴う吐き気や嘔吐も抑える働きがあります。眠気が出やすいので注意が必要です。

分類 第2類医薬品
有効成分 ジフェンヒドラミンサリチル酸
ジプロフィリン
剤形 錠剤
用法・用量 乗り物酔いの予防には乗車船30分前に、次の1回量を水またはお湯で服用してください。
成人(15歳以上):1回1錠
対象年齢 15歳未満の方は服用しないでください。
服用回数 4時間以上の間隔をおいて1日3回まで
効能効果 乗り物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和
使用上の注意 緑内障、前立腺肥大の人は服用しないでください。
内容量 6錠

トラベルミンR

引用元:エーザイ株式会社HP

【医療用と同じ成分配合】11歳から服用でき比較的眠気が出にくい

病院でもめまいに処方されるジフェニドールという成分を含んでいます。その他にも吐き気や嘔吐、胃のムカつきなどを抑えるスコポラミンという成分も含んでいます。トラベルミン(大人用)よりは比較的眠気の出にくいタイプになります。

分類 第2類医薬品
有効成分 ジフェニドール
スコポラミン臭化水素酸塩水和物
無水カフェイン
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
剤形 錠剤
用法・用量 乗り物酔いの予防には乗車船30分前に、次の1回量を水またはお湯で服用してください。
成人(15歳以上):1回1錠
11〜14才:1回1錠
対象年齢 11歳未満の方は服用しないでください。
服用回数 4時間以上の間隔をおいて1日2回まで
効能効果 乗り物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和
内容量 6錠

アネロンニスキャップ

引用元:エスエス製薬株式会社HP

【1日1回服用の持続性タイプ】めまいだけでなく吐き気の強い方に

5種類の有効成分が含まれ、自律神経の乱れ、平衡感覚の乱れ、胃の反射性の嘔吐に対して作用し、吐き気やめまいを抑えます。1日1回服用で効果が持続するので飲み忘れを防げます。眠気が出やすいので注意が必要です。

分類 第2類医薬品
有効成分 マレイン酸フェニラミン
スコポラミン臭化水素酸塩水和物
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
無水カフェイン
アミノ安息香酸エチル
剤形 カプセル剤
用法・用量 次の1回量を1日1回、水又はぬるま湯で服用してください。ただし、乗物酔いの予防には乗車船の30分前に服用してください。
成人(15歳以上):1回1錠
対象年齢 15歳未満の方は服用しないでください。
効能効果 乗物酔いによるはきけ・めまい・頭痛の予防および緩和
使用上の注意 緑内障、前立腺肥大、心臓病の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
内容量 3カプセル/6カプセル/9カプセル

テイラック(五苓散)

引用元:小林製薬HP

低気圧など気圧変動によりめまい・頭痛・むくみを感じる方に

漢方薬の五苓散(ごれいさん)を有効成分とする商品です。気圧や天気の変化による体内の水分バランスの乱れを整えることにより、めまいの症状を改善します。

分類 第2類医薬品
有効成分 五苓散エキス
剤形 錠剤
用法・用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又はお湯で服用してください。
成人(15歳以上):1回4錠
5〜14才:1回2錠
対象年齢 5歳未満の方は服用しないでください。
効能効果 体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎 (しぶり腹)のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
内容量 24錠/48錠

ツムラ漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒

引用元:株式会社ツムラHP

めまい・ふらつき・立ちくらみがある方に

体内の水分バランスが乱れた状態である「水滞」を解消することにより、めまいやふらつきを改善する薬です。頭痛やのぼせがある人にも向いています。

分類 第2類医薬品
適応する人 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸を訴える人
形状 顆粒剤
用法・用量 1日2回食前に水又はお湯にて服用してください。
成人(15歳以上):1回1包
7歳以上15歳未満:1回2/3包
4歳以上7歳未満:1回1/2包
2歳以上4歳未満:1回1/3包
服用対象年齢 2歳以上(2歳未満は服用しないこと)
効能効果 立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
内容量 20包

「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠

引用元:クラシエHP

更年期による頭痛・のぼせ・めまいに

血の巡りが悪い状態である「瘀血」を解消することにより、頭痛・めまい・のぼせの症状を改善します。更年期によるめまいにも用いられます。

分類 第2類医薬品
適応する人 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人
形状 錠剤
用法・用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用してください。
成人(15歳以上):1回2錠
7歳以上15歳未満:1回1錠
服用対象年齢 7歳以上(7歳未満は服用しないこと)
効能効果 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
内容量 48錠

めまいの治療で処方される薬は?

処方薬

めまいの薬には、めまいを抑える抗めまい薬、脳循環改善薬、制吐薬として抗ヒスタミン薬、抗不安薬などが用いられます。以下では、病院でよく処方される薬をご紹介します。

トラベルミン(ジフェンヒドラミンサリチル酸塩・ジプロフィリン配合錠)

内耳で感知した体の回転・傾きを脳に伝える前庭神経の興奮を鎮めてめまいを抑えるとともに、神経伝達物質の一種であるヒスタミンの働きを抑えてめまいに伴って起きる吐き気や嘔吐を抑える薬です。

使用上の注意
閉塞隅角緑内障、前立腺肥大の方は服用することができません。
眠気を催すことがあるため、この薬の服用中は、車の運転等、危険を伴う機会の操作は行わないでください。
・この薬の服用中にアルコールを飲むと、薬の作用が強く出るので控えましょう。
・この薬は噛み砕くと、苦味があり、舌のしびれ感が現れることがあるので噛まずに服用してください。

ドラマミン(ジメンヒドリナート)

迷路機能の亢進を抑え、眼振(眼球運動)の発生を遅らせて、持続時間を短縮することによりめまいを抑え、めまいに伴って起きる吐き気や嘔吐を抑える薬です。

使用上の注意
眠気を催すことがあるため、この薬の服用中は、車の運転等、危険を伴う機会の操作は行わないでください。
モノアミン酸化酵素阻害剤を服用中の方は、一緒には服用できません。
・この薬の服用中にアルコールを飲むと、薬の作用が強く出るので控えましょう。

アデホスコーワ顆粒(アデノシン三リン酸塩二ナトリウム水和物)

血管を拡げる働きにより血流を増やし、内耳の働きを改善し、めまいを抑える薬です。めまい以外にも、いろいろな臓器の血液を増やしエネルギー代謝を活発にして、頭部外傷後遺症による頭痛や、心不全、眼精疲労、慢性胃炎に用いられます。

メリスロン(ベタヒスチンメシル酸塩)

この薬は聴覚や体の回転・傾きに関係する内耳の血管を拡げて血流を良くし、内耳に異常に増えたリンパ液を取り除いてめまいを抑える薬です。

イソバイドシロップ、イソソルビド内服ゼリー(イソソルビド)

消化管から吸収された血漿浸透圧を高め、体内の余分な水分を排出し、内耳に異常に増えたリンパ液を取り除いてめまいを抑える薬です。さらには脳圧や眼圧を下げる働きもあります。

使用上の注意
イソバイドシロップ
・服用しにくい場合は冷水で2倍程度に薄めて服用しましょう。それでも飲みにくい場合は、レモンの絞り汁をかける、氷などで冷やす、シャーベット状にして服用するといった方法もあります。
イソソルビド内服ゼリー
・添加剤に寒天を使用しており、喉につかえても体温で溶けないため、少しずつスプーンですくってお飲みください。

セファドール(ジフェニドール塩酸塩)

聴覚や体の回転・傾きに関係する内耳や脳を支配する血管を拡げて血流を良くしたり、内耳で感知した体の回転・傾きを脳に伝える前庭神経の興奮を鎮めてめまいを抑える薬です。

抗不安薬:リーゼ、デパス、ソラナックスなど

不安な気持ちのある時や気分が落ち込んだりする時にめまいが起こりやすいため、心因性のめまいの場合には不安を和らげるため抗不安薬が処方されることもあります。

使用上の注意
閉塞隅角緑内障、重症筋無力症の方は服用できません。
眠気、注意力・集中力などの低下が起こることがあるので、これらの薬を服用している時は車の運転など危険を伴う機械の操作はしてはいけません。
・この薬の服用中にアルコールを飲むと、薬の作用が強く出るので控えましょう。

漢方薬:五苓散、苓桂朮甘湯、真武湯など

漢方では主に体の「水」が余分に溜まったり偏ったりしている状態である「水滞」がめまいの原因として考えられています。その上でタイプによっては、「気」や「血」の異常とも関連があります。代表的なものをご紹介します。[4]

五苓散(ごれいさん)
体力が中くらいで、口に渇きがありむくみがちな人に向いています。回転性めまいや立ちくらみに用いられます。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
体力が低下した虚証で、のぼせを伴うような人に向いています。立ちくらみを訴える人や、メニエール病、良性発作性頭位めまい症にも有効です。[5]

真武湯(しんぶとう)
体力が低下した虚証で、冷えや下痢を伴うような人に向いています。浮動性めまいや立ちくらみに用いられます。

めまいの症状が続く方では、漢方薬で体質改善をすることによりめまいの症状が改善することがあります。ぜひ一度体質チェックをお試しください。YOJOの薬剤師があなたに合った漢方薬をご提案いたします。

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めまいの薬の副作用にはどんなものがある?

医師が注意喚起

重大な副作用として、イソバイドシロップやイソバイドゼリーの場合、ショックやアナフィラキシー様症状が起こる可能性があります。また、めまいの薬には共通して消化器症状が現れることがあります。さらに、トラベルミンを使用する際には、眠気や頭の重さなどの精神神経症状が出ることがあります。もし薬を飲み始めてからこれらの症状が現れたり強まったりした場合は、主治医に相談してから薬の量を調整したり中止したりすることが考慮されます。

主な副作用出やすい症状
消化器症状吐き気、嘔吐、口が渇く、食欲がない、下痢  
精神神経症状
(トラベルミン)

眠い、体がだるい、頭が重い

めまいを予防するための日常生活のポイント

新緑の中で伸びをする女性

食事の時間を一定にし、栄養バランスを整える

栄養が不足すると血の流れが悪くなり、めまいが起こりやすくなります。栄養バランスを考え、1日3食の食事を摂る時間を一定にするように心掛けましょう。合わせてビタミンB群の摂取を心掛けましょう。ビタミンB群は、めまいと関連のある副交感神経の働きを調整する働きがあるため、めまいの予防につながります。[6] なお、水分や塩分の制限を主治医に勧められた場合は指示に従ってください。

ビタミンB群を多く含む食材 [7]
玄米、胚芽米、豚肉、大豆、うなぎ、にんにく、しじみ、あさりなど

お酒を控えめに

お酒は脳の働きを低下させるので、めまいの症状が悪化する可能性があります。また、お酒の飲み過ぎは生活リズムを乱す原因になる恐れがあるので控えましょう。

コーヒーの飲み過ぎに注意

リラックスする程度に飲むのであれば問題ありませんが、飲み過ぎるとコーヒーに含まれるカフェインの作用で興奮したり、夜中にトイレに起きたりするようになって眠れなくなることがあります。睡眠不足によりめまいが起こることがあるので、コーヒーの飲み過ぎや、夕方以降に飲むことは控えましょう。

タバコは控えめに、禁煙をする

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血液の循環を悪くするため、めまいが起こりやすくなります。そのため、禁煙をおすすめします。

睡眠を十分にとる

睡眠不足が続かないように十分な睡眠を摂りましょう。できるだけ同じ時間に就寝・起床するように心掛け、生活リズムを整えましょう。

ストレスを溜めないよう気分転換を

ストレスが溜まるとめまいが起こることがあるので、適度な運動や趣味を楽しむなど気分転換をしましょう。

YOJOでは、めまいを改善するための漢方薬のご提案に加えて、生活習慣のアドバイスや薬の飲み合わせなどについても相談していただけます。お気軽にご相談くださいね。

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【参考文献】
[1]日本神経治療学会 標準的神経治療:めまい(2020)
[2]大塚製薬 更年期ラボ めまい
[3]MSDマニュアル家庭版 耳鳴り
[4]嶋田豊著 NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版
[5]伊藤美千穂編著 エビデンス・ベース漢方薬活用ガイド第2版
[6]片山直美(2016),シリーズ教育講座「めまいと環境」 3.めまいと栄  養,Equilibrium Res Vol. 75(4) 163〜170
[7]食養生の知恵 薬膳食典 食物性味表 編著 日本中医食養学会