十味敗毒湯の飲み合わせで禁忌のものは?9つの併用薬との飲み合わせも解説

ニキビを気にする女性

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、ニキビ、湿疹、蕁麻疹、水虫など皮膚の症状に使用される漢方薬です。

十味敗毒湯と他の医薬品との飲み合わせでは、以下の点に注意が必要です。

・十味敗毒湯は他の薬との飲み合わせで禁忌となる医薬品はありません。

・ただし、十味敗毒湯に含まれる生薬と他の漢方薬に含まれる生薬が重複しないよう注意する必要があります。

・特に「甘草(かんぞう)」の重複には注意が必要です。

風邪薬や他の漢方薬、ビタミン剤などとの具体的な飲み合わせについては、以下で薬剤師が詳しく解説いたします。

塗り薬などでニキビの治療はしているけどなかなか良くならない、症状を繰り返してしまう人は漢方薬を追加して体質改善も合わせて行うとより良い治療効果が期待できる可能性があります。お気軽にYOJOの薬剤師にご相談ください。

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十味敗毒湯に禁忌はある?

NG

十味敗毒湯には禁忌となる医薬品や疾患はありません。ただし、他の漢方薬と併用する際には飲み合わせに注意が必要です。詳しくは以下で解説していきます。

十味敗毒湯と他の医薬品の飲み合わせにおける注意点は?

注意点

十味敗毒湯と他の漢方薬との飲み合わせでは「甘草」が重複していないか確認する必要があります。
甘草を1日に2.5g以上(有効成分のグリチルリチン酸換算で100mg以上)摂取すると、低カリウム血症が起こりやすくなるため、注意が必要です。[1]
その他にも、甘草の摂取量が増えると以下のような副作用が起こる可能性があります。

むくみ、高血圧、偽アルドステロン症(手足のだるさ、しびれ、つっぱり感、こむら返り、筋肉痛など)、低カリウム血症など

十味敗毒湯の飲み合わせに関するよくある質問

処方薬

十味敗毒湯と以下の具体的な医薬品についての飲み合わせを解説いたします。

十味敗毒湯と風邪薬の飲み合わせ

病院で処方される西洋薬の風邪薬との飲み合わせは問題ありません。ただし市販薬の中にはグリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤(グリチルリチン酸などと名前についている)含むものがあるので、それらを含む医薬品と併用すると、偽アルドステロン、低カリウム血症、ミオパチーが起こりやすくなるため注意しましょう。

また、漢方薬の中で「甘草」を含むもの(葛根湯、麻黄湯、小青竜湯)などは飲み合わせに注意が必要です。漢方薬の飲み合わせについては、以下で詳しく解説いたします。

風邪に使用される漢方薬については、こちら▼の記事で詳しく解説しています。
風邪に効く漢方薬の選び方とは?咳のど鼻の症状に合わせた使い分けも解説

十味敗毒湯と抗生物質の飲み合わせ

抗生物質と一緒に摂取しても問題はありませんが、漢方薬の効果には腸内細菌のバランスが関与しています。抗生物質の使用によって腸内細菌叢が乱れると、十味敗毒湯の吸収や効果が影響を受ける可能性があります。したがって、抗生物質を服用している間は漢方薬の摂取を一時中断するなどの配慮が必要かもしれません。併用する際には、主治医と相談しましょう。

十味敗毒湯と鎮痛剤(ロキソニン)の飲み合わせ

ロキソニンやカロナールなど鎮痛剤との飲み合わせは問題ありません。

十味敗毒湯とビタミン剤(チョコラBB)の飲み合わせ

ビタミン剤と一緒に服用しても安全です。また、ニキビができた時に服用する場合があるチョコラBBとの飲み合わせも問題ありません。チョコラBBにはさまざまな種類がありますが、ニンジン、ジョテイシなどの生薬成分が入っている商品もあります。ただし、これらの生薬成分は十味敗毒湯に含まれるものとは異なるため、一緒に服用しても問題ありません。

十味敗毒湯とピルの飲み合わせ

ピルとの飲み合わせは問題ありません。

十味敗毒湯とヨクイニンの飲み合わせ

ヨクイニンはハトムギのことで、皮膚科でイボやニキビの治療に使われることがあります。ヨクイニンは角化を抑制し、肌を柔らかくする効果や抗炎症作用があります。
十味敗毒湯の中にはヨクイニンは含まれていないため、一緒に服用しても飲み合わせは問題ありません。

ヨクイニンの関連記事はこちら▼
関連記事:【薬剤師監修】イボに効果の期待できる漢方薬とおすすめ商品6選を解説           

十味敗毒湯と葛根湯の飲み合わせ

葛根湯(かっこんとう)は風邪の初期症状や、肩こりなどに使用される漢方薬です。十味敗毒湯と葛根湯には「甘草」、「生姜」という共通の生薬が含まれているため、同時に服用すると甘草の摂取量が過剰になります。その結果、むくみ、高血圧、低カリウム血症などの副作用のリスクが高まる可能性があるため、同時に服用することは避けましょう。風邪症状で短期間葛根湯を服用する場合には、その期間だけ十味敗毒湯をお休みするという対処法もあります。
併用を考えている場合は、医師や薬剤師または登録販売者に相談してください。

十味敗毒湯と消風散の飲み合わせ

消風散(しょうふうさん)は分泌物が多くかゆみの強い慢性的な皮膚症状に用いられる漢方薬です。十味敗毒湯と消風散には「甘草」、「防風」、「荊芥」という共通の生薬が含まれています。そのため、同時に服用すると甘草の摂取量が過剰になり、むくみや高血圧などの副作用のリスクが高まる可能性があります。自己判断では同時に服用することは避けましょう。
医師の指示によっては、効果を高めるために煎じ薬などで消風散と十味敗毒湯を合わせた処方がされる場合があります。

消風散の関連記事はこちら▼
関連記事:蕁麻疹は漢方薬で治る?選び方やおすすめ市販薬も解説

十味敗毒湯と荊芥連翹湯の飲み合わせ

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は副鼻腔炎や中耳炎、にきびなどに使用される漢方薬です。十味敗毒湯と荊芥連翹湯には「甘草」、「荊芥」、「柴胡」、「川芎」、「防風」、「桔梗」という共通の生薬が含まれています。共通の生薬が多いため、一緒に服用すると過敏症などの副作用の発生が高まることがあります。特に、「甘草」という生薬の重複によりむくみや高血圧などの副作用のリスクが高まる可能性があるので注意が必要です。 

荊芥連翹湯の関連記事はこちら▼
関連記事:後鼻漏の漢方治療とは?症状・体質別の選び方を解説

そもそも十味敗毒湯とは?赤みのある化膿したニキビ・湿疹の治療薬

漢方棚

十味敗毒湯は赤みのある化膿したにきび、じんましん、急性湿疹、水虫などに使用され、化膿を抑え、皮膚の腫れや赤み、かゆみを取る漢方薬です。にきび治療に用いられる漢方薬の代表的なもののひとつです。
10種類の生薬で毒素を取り除くということから「十味敗毒湯」と名付けられました。

構成生薬(医療用ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒より)
桔梗(ききょう)、柴胡(さいこ)、川芎(せんきゅう)、茯苓(ぶくりょう)、樸樕(ぼくそく)、独活(どくかつ)、防風(ぼうふう)、甘草(かんぞう)、荊芥(けいがい)、生姜(しょうきょう)

効能・効果
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫

 十味敗毒湯はこんな方におすすめ!

漢方薬は体質や体力によって、合う・合わないがあります。
十味敗毒湯は、体力が中くらいで、暑がりタイプの人に向いている漢方薬です。ニキビの症状では、赤ニキビ・黄ニキビなどの炎症があり膿があるようなニキビのタイプの人に向いています。

以下のような症状の人には、別の漢方薬が適している場合があります。

・炎症が慢性化してしこりのようなものがある、炎症が深部まで及んでいる→荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・肩こり、冷え性、生理不順などを伴い、下顎にニキビが多い→桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
など

自分に合った漢方薬が知りたい方はYOJOの薬剤師に相談することもできます。

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ニキビに使用される漢方薬については、こちら▼の記事で詳しく解説しています。

服用に注意が必要な人は?

胃腸が弱い人が服用すると食欲不振、吐き気、下痢などが現れたり、これらの症状が悪化することがあります。

病気の後など著しく体力が低下している人が服用すると、皮膚症状が悪化することがあります。

YOJOでは、LINEで簡単にできる体質チェックと薬剤師によるカウンセリングをもとに漢方薬のご提案や生活習慣の改善アドバイスなどを行っています。お気軽にご相談ください。

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十味敗毒湯の副作用について

注意

十味敗毒湯には「甘草」が含まれているため、副作用にも注意が必要です。

重大な副作用

・偽アルドステロン症(頻度不明)

低カリウム血症、血圧上昇、むくみ、体重増加などの症状が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施し血清カリウム値の測定が勧められます。もし異常があった場合には服用をすぐに中止し、医療機関を速やかに受診しましょう。

・ミオパチー(頻度不明)

ミオパチーとは筋肉の疾患のことです。症状としては脱力感、手足の痙攣、麻痺などが現れることがあります。このような異常があった場合は、服用をすぐに中止し、医療機関を速やかに受診しましょう。

その他の副作用

いずれも頻度不明で頻度は高くありませんが、過敏症(発疹、皮膚の赤み、かゆみ、じんましん等)や消化器症状(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等)が報告されています。

皮膚の問題で十味敗毒湯を使っている場合、薬の副作用として皮膚の症状が起こることがあります。そのため、疾患による症状か副作用による症状かの区別がつきにくい場合があります。
十味敗毒湯を飲んでいる最中に皮膚の症状が悪化したり、消化器症状や呼吸に問題が現れた場合は、すぐに薬の服用を中止し、医師に相談することが大切です。

十味敗毒湯の服用の注意点

医療従事者の女性

こちらでは妊娠中・授乳中に服用できるのか、おすすめの飲み方などをご紹介します。

妊娠中、授乳中は服用できる?

催奇形性に関しては未知の部分が多いため、妊娠中の漢方薬の服用は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ行うのが推奨されます。少なくとも器官形成期の間(4〜15週末)は服用しないほうが良いでしょう。[2]
しかし、十味敗毒湯には妊娠中に慎重投与とされる生薬は含まれていないため、状況によっては服用することができます。[3] ただし必ず主治医に確認したうえで服用するようにしましょう。
授乳中に関しても、特に注意が必要な生薬は含まれていないため基本的には問題ありません。服用する場合は、胎児の様子を十分に観察して何か異変があれば服用は中止しましょう。母乳への移行が心配な場合は、授乳直後に漢方薬を服用するようにしましょう。

十味敗毒湯のおすすめの飲み方

「〜湯」と名前に付いているので、基本的にはお湯に溶かして服用しましょう。飲むタイミングとしては、食前または食間(食事と食事の間前後2時間)の空腹時に服用することで吸収が高まります。ただし、空腹時に服用すると胃がムカムカするなど胃腸に負担を感じる方は、食後に飲むことも可能です。食前、食後に関わらず1日量をしっかりと服用することでお薬の効果が出てくるのでタイミングを気にしすぎずに服用することも大切です。

漢方薬を飲むのが苦手な人には、こちら▼の記事で飲み方の工夫などを詳しく解説しています。
漢方薬の正しい飲み方は?上手に飲むコツや飲むときの注意点も解説

十味敗毒湯の主な効果5つ

カウンセリングする女性

それでは具体的に十味敗毒湯にはどのような症状に効果があるのでしょうか。症状別に詳しく解説します。

 炎症・化膿性のニキビ

ニキビの中でも、炎症が起こっている赤ニキビや化膿して膿がある黄ニキビに効果的です。分泌物の多い状態やニキビを繰り返して皮膚が硬くなり皮膚がでこぼこした状態には効きにくいです。[4]
ニキビの治療ガイドラインである尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023では、

黄連解毒湯,十味敗毒湯についてはクリンダマイシンローション,1%硫酸ゲンタマイシン含有吉草酸ベタメサゾンローション,あるいはイオウカンフルローション外用と併用することで面皰,丘疹,膿疱の減少と消失に有効
[参照:大熊守也. 尋常性ザ瘡の漢方内服, 外用剤併用療法. 和漢医薬学会誌 1993; 10: 131-4.

とする報告の記載があります。

じんましん(蕁麻疹)

蕁麻疹とは日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aによると、「皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がりしばらくすると跡かたなく消えてしまう病気」と説明されています。たいていはかゆみを伴いますが、チクチクとした熱感を伴うこともあります。最初の症状が現れてから1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といいます。

蕁麻疹の治療では、かゆみや湿疹を抑える抗ヒスタミン薬が用いられますが、抗ヒスタミン薬が効かないケースも存在します。そういったケースにおいて十味敗毒湯の併用は有効な手段となる可能性があると示唆されています。[5]

難治性慢性蕁麻疹において、十味敗毒湯は有効な治療となる可能性があるとの報告があります。

・蕁麻疹に対する十味敗毒湯の有効性を評価するランダム化比較試験
・1ヶ月以上蕁麻疹の症状が続く人を対象とし、全例がすでに抗ヒスタミン薬を服用していた
抗ヒスタミン薬+十味敗毒湯服用群、抗ヒスタミン薬単独群に分かれてそれぞれ8週間服用した
・その結果、十味敗毒湯併用群では、蕁麻疹の重症度分類が有意に低かった(p<0.01)。かゆみ症状のVASスコアでは両群間で有意差は認められなかった。」

[参照:Murota H, Azukizawa H, Katayama I. Impact of Jumihaidokuto (Shi-Wei-Bai-Du-Tang) on treatment of chronic spontaneous urticaria: a randomized controlled study. Chinese Journal of Integrative Medicine 2017; 1-5. doi: 10.1007/s11655-017-2950-6 (2019; 11: 820-4.) 

蕁麻疹に使用される漢方薬については、こちら▼の記事で詳しく解説しています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎などに伴う湿疹にも十味敗毒湯は効果があります。アトピー性皮膚炎の治療は、悪化因子の除去、保湿、抗ヒスタミン薬や外用ステロイドなどの薬物治療が基本にはなりますが、範囲が広範囲であったり、なかなか治らずに症状が長引いている場合には、漢方薬も追加することで改善に向かう場合もあります。
慢性湿疹やアトピー性皮膚炎に対して、十味敗毒湯はフマル酸クレマスチン(抗ヒスタミン薬)と同等の有効性が認められるとの報告があります。[6]

・十味敗毒湯の慢性湿疹、アトピー性皮膚炎に対する有効性と安全性を評価するランダム化比較試験
・12歳以上の慢性湿疹ならびにアトピー性皮膚炎患者で浸出液が少なく、散発性の発赤湿疹を伴う軽症および中等症の患者74名を対象
十味敗毒湯服用群とフマル酸クレマスチン(抗ヒスタミン薬)服用群に分かれ、8週間内服した。なお、ステロイド外用薬は中等度クラス以下のものを使用可とした。
・その結果、慢性湿疹、アトピー性皮膚炎ともに症状の改善度は両群間で差を認めなかった。
[参照:小林衣子、大河原章.慢性湿疹、アトピー性皮膚炎に対する十味敗毒湯の治療効果.皮膚科における漢方治療の現況. 1994; 5:25-34.

十味敗毒湯以外の漢方薬も、アトピー性皮膚炎の症状に使用されます。症状別の詳しい漢方薬の解説は、こちら▼の記事で紹介しています。

水虫

水虫とは白癬菌が足裏の皮膚に増殖して起こる感染症です。さまざまなタイプがあり、指の間が白くふやける、小さな水疱ができる、カサカサして皮が剥けるなどの症状が現れます。
治療としては、抗真菌薬の塗り薬や飲み薬が基本です。しかし、何らかの理由で抗真菌薬の塗り薬が使用できない場合で、局所に化膿傾向が認められる場合に十味敗毒湯は効果が期待できます。

慢性中耳炎、鼻炎

十味敗毒湯は生薬の働きからみると、清熱(熱を冷ます)、止痒(かゆみを抑える)、排膿(膿の排出を促す)、補気(胃腸の調子を整える)作用があります。そのため、なかなか治らない中耳炎や鼻炎の症状に対しても使用されることがあります。

十味敗毒湯の効果についてはこちら▼の記事でも解説しています。

十味敗毒湯に関してよくある質問

疑問を持つ女性

ここでは、十味敗毒湯に関してよく寄せられる質問に対してお答えします。

クラシエ十味敗毒湯とツムラ十味敗毒湯の違いは?

医療用漢方薬のツムラとクラシエの製品の違いは、以下の表のようになります。

ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒 クラシエ十味敗毒湯エキス細粒
成分 (1日量7.5g中)キキョウ3.0g、サイコ3.0g、センキュウ3.0g、ブクリョウ3.0g、ボクソク3.0g、ドクカツ1.5g、ボウフウ1.5g、カンゾウ1.0g、ケイガイ1.0g、ショウキョウ1.0g (1日量6.0g中)サイコ2.5g、キキョウ2.5g、センキュウ2.5g、ブクリョウ2.5g、ボウフウ2.5g、カンゾウ1.5g、ショウキョウ1.5g、ケイガイ1.5g、ドクカツ1.5g、オウヒ2.5g
剤形 顆粒剤 細粒剤
効能効果 化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫 化膿性皮膚疾患、急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫
値段(薬価)1日量あたり 約107円 約80円

両者の違いをまとめると、

・クラシエは「ボクソク」の代わりに「オウヒ」を使用
・ツムラは顆粒剤、クラシエは細粒剤であるため、クラシエの方が粒が小さく溶けやすい

という点が挙げられます。

十味敗毒湯の効果が出るのはどのくらい?

効果の発現には個人差がありますが、早い人で服用後2〜3日くらいで効果を感じる人もいます。ただし、早い効果を得るためには1回の服用量を通常の倍量にするほうが効果的である場合があります。[7]しかし自己判断で倍量服用するのではなく必ず医師の指示のもと服用するようにしましょう。
通常は、2週間くらいで効果を感じ始め、服用後1ヶ月後には効果を感じる人が多いです。

漢方薬を服用していても効果を感じられない場合は、別の漢方薬が合っている場合があります。YOJOではLINEで薬剤師と相談しながらお薬の相談ができます。お気軽にご相談くださいね。

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【参考文献】

[1]日本漢方生薬製剤協会 カンゾウ(甘草)含有医療用漢方製剤による低カリウム血症の防止と治療法
[2]渡辺賢治著 マトリックスでわかる!漢方薬使い分けの極意
[3]公益社団法人福岡県薬剤師会 妊婦への投与に注意が必要な漢方薬
[4]高山宏世 編著 腹証図解 漢方常用処方解説[改訂版]
[5]日本東洋医学会 EBM 委員会エビデンスレポートタスクフォース 皮膚の疾患
[6]日本東洋医学会 EBM 委員会エビデンスレポートタスクフォース 皮膚の疾患
[7]Phil漢方 No.28 2009 尋常性痤瘡に対する漢方治療の有用性